ESHP (Explosion, Shock Wave and High-Strain-Rate Phenomena)

ESHPは、爆発・衝撃波・高ひずみ速度現象に関する理論、数値解析、実験研究の発表と国際交流を目的とした国際シンポジウムです。爆発成形、衝撃接合、高速衝突、材料の高速変形・破壊など、極めて短い時間に生じる動的現象とその工学的応用を幅広く対象としています。

第1回ESHPは2004年に熊本で開催されました。その後、およそ3年ごとに韓国、中国、インド、スロベニアなどへ開催地を広げ、爆発・衝撃工学分野における国際的な研究交流の場として発展してきました。日本塑性加工学会「高エネルギー速度加工分科会」が中心的な運営・共催組織として継続的に関わり、熊本大学の研究者も創設時から各国の研究機関との連携、会議運営、研究交流に長年携わってきました。

ESHPの歩み

回開催年開催地主な特徴
第1回2004熊本・日本熊本大学を主催母体として開催。ESHPシリーズの出発点
第2回2007熊本・日本熊本で継続開催
第3回2010ソウル・韓国日本塑性加工学会創立50周年記念事業の一環として開催。海外開催へ展開
第4回2013沖縄・日本沖縄工業高等専門学校で開催。高エネルギー速度加工分科会が共催
第5回2016北京・中国北京理工大学との共同運営。16か国から約150名が参加
第6回2019プドゥチェリー・インドAnnamalai大学との共同開催。南アジアで初開催
第7回2023マリボル・スロベニアマリボル大学との共同開催。初めて欧州で開催
第8回2026熊本・日本10月26~28日に熊本県民交流館パレアで開催予定。20年以上を経て発祥の地・熊本へ回帰

第3回以降、ESHPは熊本を起点として国際的な広がりを見せました。2016年の北京大会では16か国から約150名が参加し、2019年にはインド、2023年には初めて欧州のスロベニアで開催されるなど、アジアから欧州へと研究交流のネットワークが拡大しています。

熊本大学とESHP

ESHPの特徴の一つは、単発の国際会議ではなく、20年以上にわたって継続されてきた研究コミュニティであることです。

熊本大学は第1回、第2回大会の開催地となっただけでなく、その後も各国の研究者との共同運営に継続的に関わってきました。第5回北京大会ではPengwan Chen教授(北京理工大学)とKazuyuki Hokamoto教授(熊本大学)が共同議長を務め、第6回インド大会ではK. Raghukandan教授(Annamalai大学)と、第7回スロベニア大会ではZoran Ren教授(マリボル大学)と連携して会議が開催されました。

こうした継続的な活動を通じて、熊本大学における爆発・衝撃工学研究は、中国、インド、スロベニアをはじめとする海外研究機関との研究交流へと発展してきました。ESHPは、研究成果を発表する場であると同時に、この分野における国際共同研究や若手研究者の交流を支える重要な役割を担っています。日本側では、高エネルギー速度加工分科会が国内研究会の開催や学生の発表・渡航支援なども行い、国際交流を継続的に支えてきました。

ESHP 2026 ― 発祥の地・熊本へ

2026年10月26日から28日まで、第8回ESHPが熊本県民交流館パレアで開催される予定です。

今回の大会では、爆発、衝撃波、高エネルギー反応現象に関する理論、数値解析、実験研究を主要テーマとし、熊本大学産業ナノマテリアル研究所(IINA)および火薬学会西部支部などが共催します。2004年の第1回開催から20年以上を経て、ESHPが再び発祥の地である熊本に戻ってくることになります。

本研究室では、これまで培ってきた国内外の研究者とのネットワークを生かし、ESHPを通じて爆発・衝撃工学分野の国際的な研究交流を今後も推進していきます。